原子力戦争 / 田原総一郎(著)

原子力戦争 (ちくま文庫)

原子力戦争 (ちくま文庫)

ドキュメントかと思ったら「ドキュメントノベル」という小説仕立ての構成の本でした。
小説部分が中途半端に終わった後(ここまではプロローグと書かれてる)、田原総一郎の「ドキュメント」部分が少し続きます。
小説仕立てにしなければならなかった程、まずいことがあったのか?それとも小説仕立てにすることによって、原子力発電を巡るあれこれをより一層浮き彫りに出来たのか分からないのですが、小説仕立ての部分も含めて、どこまでがノンフィクションなのか良く分からなくなります。
正直、私は不完全燃焼気味なんですが、それだけ原子力発電の周囲の闇が深いということかも知れません。
しかし、この本が書かれた70年代から状況は変わってないですね…。