疑似科学入門 / 池内了
- 作者: 池内了
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/04/22
- メディア: 新書
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- 第一種疑似科学
- 科学的根拠のない言説によって人に暗示を与えるもの。
- 第二種疑似科学
- 科学を援用,乱用,誤用,悪用したもの。
- 第三種疑似科学
- 「複雑系」であるがゆえに科学的に証明しづらい問題について、真の原因の所在を曖昧にする言説で、疑似科学と真性科学のグレーゾーンに属するもの。
の三つに分類し紹介しています。第一種, 第二種の疑似科学については、ようはインチキなので対処のしようがあるのですが、第三種の疑似科学について「予防措置原則」を導入して、安全な道を採るように対処していこう、という考え方を提唱ところがおもしろいと思います。
全体的には良い本だと思うのですが、ところどころで根拠があやしそうな部分(インターネットに関する部分とか、子供の理科嫌いの原因、生まれながらにして道徳律を持っている云々の辺り)があり、ちょっと疑問符がつきます。
もっとも著者はこの本も100%信用しないでほしいと書いているので、それも含めて「入門」ということで良いのかも知れません。:-)