すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた / ジェムズ・ティプトリー・ジュニア

何年か前の諸星大二郎スレで「諸星好きだったら、これもお奨め」みたいなことが書かれていた(と思ったけど、見つからないなぁ)んですが、最近手に入ったので読んでみました。

  • リリオスの浜に流れついたもの
  • 水上スキーで永遠をめざした若者
  • デッド・リーフの彼方

の三篇と幻想譚と

  • キンタナ・ローのマヤ族に関するノート

というエッセイを冒頭に収録したアンソロジーです。
確かに諸星大二郎と通じるものがないとは言わないけど別物ですね。文体があまり好みではなかったのですが、印象に残る場面もいくつかあり不思議な読後感です。
またストーリーもそうですが、越川芳明氏の解説「マヤ族と大自然の逆襲 」の内容も興味深いものがあり、これとWikipediaのジェームズ・ティプトリー・Jrの項を合わせて読むと他の作品にも手を出してみたくなります。

ということで購入済なので近々、読む予定。