キョウコのキョウは恐怖の恐 / 諸星大二郎

キョウコのキョウは恐怖の恐

キョウコのキョウは恐怖の恐

諸星大二郎の小説集。図書館の本で読んでたんだけど中古見つけたので購入。
掲載作品は以下のとおり。

  • 狂犬
  • 秘仏
  • 鶏小屋のある家
  • 濁流

書名に出てくる「キョウコ」は狂犬、秘仏、獏にそれぞれ「凶子」、「恐子」「狂子」として登場しますが、
それぞれのお話に関連はなく狂言回しの役割なだけです。
どれもすっきりしないお話です。後味が悪いとかではなく、なんだかモヤモヤした感じで話が進んでいき、モヤモヤした感じで話が終わるという。
作品は秘仏、獏、鶏小屋のある家、濁流、狂犬の順で執筆されているようですが、この古い作品の方がモヤモヤした感じが強く、新しい作品の方は漫画のイメージに近いと感じます。どちらがおもしろいかというと、好みの問題だとは思いますが、どちらにしろファン以外には楽しめないだろうなぁ、と思います。

ところでまんが☆天国というサイトで諸星大二郎のインタビュー出てますね。4回シリーズで3回まで出てます。
http://manganohi.com/interview/22/16670.html
あと、西遊妖猿伝の西域篇が今日発売です。

西遊妖猿伝 西域篇(1) (モーニング KC)

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諸星大二郎ファンはチェックしておきましょう。